平昌オリンピックの日本チームのメダルラッシュに盛り上がっています。
中でも、スピードスケート女子500mで日本人初の金メダルを獲得した小平奈緒選手は、同じく1000mでも銀メダルを獲得しており、今季のW杯でも500mは全勝中と、もはや圧倒的な強さです。
その強さゆえ、『普通に滑れば金メダル』という周囲の期待に結果で応える姿には感動しました。
同時に、アスリートとしては体力的な衰えが出てくるはずの31歳という年齢でも、オリンピックレコードで金メダルなど、進化し続けていることにも驚きます。
小平奈緒に学ぶ進化の秘訣
日本のスピードスケートといえば、男女ともに10代後半〜20代前半でW杯で優勝するような選手がこれまで多くいましたが、小平選手の場合、オリンピックやW杯には若い頃から代表として出場していましたが、W杯で初優勝したのは参戦9年目の28歳と、決して若い頃から常に世界のトップレベルだったというわけではなかったのです。
小平奈緒選手の過去の主な実績
500mで中学記録を樹立
全日本ジュニア:高校生を抑えて史上初の中学生王者
インターハイ:500m、1000m二冠
信州大学進学
学生選手権:500m、1000mの二冠、
全日本選手権距離別の1000mと1500mでの優勝
2006/2007日本代表としてW杯に参戦。
2010バンクーバーオリンピックで初出場。女子団体パシュートで銀メダルを獲得
500m:12位
1000m:5位
1500m:5位
2014ソチオリンピック
500m:5位
1000m:13位
ソチオリンピック後、2年間単身オランダ留学
2014/2015シーズン:W杯初優勝
世界距離別選手権500m:3位
W杯500m:総合優勝
2017世界距離別選手権
500m:優勝
1000m:2位
2017世界スプリント選手権:総合優勝
2016/2107W杯500m:総合優勝
天才肌より努力肌
もちろん、日本ではその実力は認められてはいましたが、世界レベルで圧倒的な強さをみせつける今のレベルまで到達するのには相当な努力をされたんだと思います。
インタビューなどで、言葉を選んで丁寧に受け答えしている謙虚な姿勢に、コツコツと積み上げてきたものの大きさを感じます。
もともと高い才能はあったとしても、手足の長さや体格的な差が大きい海外選手に勝つための技術力を地道に鍛え上げていった精神力は、並大抵ではないと思います。
柔軟性と素直さ
前述した実績を見てもわかる通り、小平選手の進化のターニングポイントとなったのは、ソチオリンピック後のオランダ留学だと思います。
ソチオリンピック当時27歳で、メダルに届かずに終わった結果だけを見れば、普通はピークは過ぎたという印象を受けてしまいます。
そして、そこまでの実績を考えれば、環境を変えて単身でのオランダ留学を選択したこと自体が、とても勇気のいる決断だったと思います。
30歳目前になれば、誰だって変化を嫌う傾向にあります。ましてや自分のスタイルというのができていますからそれを変えるというのは、われわれ一般の人間だってなかなか決断できることじゃありません。
例えば、あなたが仕事で実績を残している状況で、今よりレベルアップしたいと思ったとして、環境を変えて海外で挑戦できますか?
それを、実績のあるアスリートがやってしまうわけですから、その柔軟性はすごいことだと思います。
事実、小平選手は、オランダでフォーム改造をして、それまでの滑り方を捨て新たなフォームを習得したことで、世界のトップに立ちました。
インタビューなどを聞いていても、周りのサポートへの感謝がとても多く、コーチや指導者の教えをとても素直に吸収しているんだろうなという印象を受けます。
だからこそ、30代を迎えてなお、進化を続けることができているのだと勉強させられます。
そして、キチンとした指導を受けて素直に地道に取り組むことで、年齢の壁を越えれる可能性を示してくれているような気がしています。
まとめ
このサイトを見てくださっている人は、美容や健康などの意識が高い人が多いと思います。
ストイックに筋トレに励んでボディメイクに取り組んでいる人、目標を決めてダイエットに挑戦している人など、多くの人にとって今回の小平選手の金メダルは希望になるのではないでしょうか!
小さな変化でも、それを感じて続けていけることが、大きな成果に繋がっていくと思います。
自分で頑張ってはいるけどなかなか思うようにいかない、もっと効率よく成果を出したいという人、年齢や忙しさで無理かなぁという人は、諦めてしまう前に専門家のアドバイスを取り入れてみるのもアリだと思います。