最近スポーツを見ていても、ジムなどで実際にスポーツをしていても、よく目にするものがあります。
競技を問わず、男女も問わずほとんどの人が身につけているピチピチのアンダーシャツといえば、誰でも一度は目にしているはずです。
よく見たり持ってたりしても意外と知られていないのが、この『ピチピチシャツ』の名前です。
正式名称は『コンプレッションウェア』というのです。
目次
コンプレッションウエアの驚きの機能性
このコンプレッションウェアですが、特によく目にするのはプロ野球やJリーグなどのメジャースポーツの選手たち。
さらには甲子園などの高校スポーツでももはや当たり前の存在になるなど、その人気はあらゆるスポーツに広がっています。
意外と知られていませんが、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツでもコンプレッションウェアは定番化しています。
これだけ様々なスポーツに対応している優れものなわけですが、大きな特徴として言えるのは、『動きやすさ』と『速乾性』というのが一番だと思います。
動きやすさ
元々はアメリカンフットボールの選手によって開発され、プロテクターの下に身につけるインナーとして誕生したのが始まりですが、体にフィットするため様々な動作の邪魔にならないということで、他のスポーツにおいても一気に普及しました。
個人的な感覚ですが、意外と運動している時って着ている服の素材や重さが気になってしまうことがあります。これは意外とストレスを感じます。
素人でも気になるくらいですから、より高い集中力が要求されるトップアスリートになればなおさら道具や身につける衣類に対する気の使い方は相当なはずです。
しかし、そんなトップアスリートに選ばれているのは、第2の皮膚と呼ばれるほどのフィット感による動きやすさの実現があると思います。
速乾性
そして、その素材の優れた速乾性です。
スポーツにおいてはほとんどの競技で大量に汗をかきます。そして、従来の素材のインナーであれば、生地が汗を吸い重たくなったり、濡れた衣類が体を冷やしてしまいました。体が冷えてしまえばパフォーマンスは低下してしまいます。
しかし、このウェアならば速乾のため汗をかいても汗を逃がすので、重くならずに体が冷えるのも防ぐことができます。そのため、体のコンディションには人一倍気を使うアスリートにとってはインナーとしてとても機能性に優れていると言えるのだと思います。
使い分けても効果大!有名コンプレッションウエア3選
体にフィットするため保温性もよく、速乾のため汗で体が冷えることがないので、何枚も厚着をしなくても防寒対策にもなりますから、ウィンタースポーツのインナーとしての人気が高いことも納得できます。
体を動かす場面ではむやみに厚着をすることもできないため、プロテクターやスニフォームという形の決まったもののシルエットも崩さず、体温調整にメリットを発揮し、パフォーマンスを向上させることができるという点でまさに万能なアイテムだということがわかります。
しかし、そんな万能な『コンプレッションウエア』ですが、さらにブランドによって様々なコンセプトの元に展開されており、テーピング効果や段階加圧など特色は様々です。
単純に優劣だけをつけることは難しいですが、それぞれの特徴を知ることで、より高い効果が期待できますし、誰でも自分に合ったコンプレッションウエアを見つけることができると思います。
そこで、トップアスリートにも支持されている3大ブランドの特徴をまとめてみます。
①:アンダーアーマー
コンプレッションウエアの元祖がアメリカの『UNDER ARMOUR』(アンダーアーマー)
2015年からはプロ野球の読売ジャイアンツのユニフォームを提供していますので、日本でも目にする機会や一般的な知名度も一気に上がってきています。
このアンダーアーマーの社長こそが、ぴったりフィットするインナーを開発したアメリカンフットボールの選手なのです。インナーとして、『中に着る鎧』ということでアンダーアーマーなのです。
『4ウェイストレッチ』と呼ばれる縦横無尽のストレッチ素材により、何も着ていないような快適性を実感できます。
大きく分けて夏用の『ヒートギア』(涼しい)と冬用の『コールドギア』(暖かい)の2つに分かれています。段階加圧やテーピング効果はありませんが、デザイン性が豊富で、普段使いもできるようなTシャツやパーカーなどのバリエーションも豊富なので、トータルスポーツコーデなども楽しむことができます。
価格としてはコンプレッションウェアとしては比較的安価で設定されているため、夏用、冬用と両方揃えておくことで、まさに万能な活躍をしてくれるはずです。
使用アスリート:読売ジャイアンツ(野球)、羽生結弦(スケート)etc…
②:SKINS
オーストラリア発の『SKINS』(スキンズ)は『着るサプリメント』というコンセプトがあります。
運動中に各部位に最適な圧力を加える独自技術が使われており『動作段階的着圧』と言うそうです。これにより筋肉のポンプ作用の補助をする効果が期待できます。
もちろん運動中の着用は効果的ですが、運動後やオフタイムなどに着用することで疲労回復にも高い効果があります。
サイズ感としては、着圧が特徴ということで、最初はかなりピタピタで若干キツイ感じはしますが、動いてしまえば特に気になることはなくすぐ体に馴染みます。
腕用や足用など部位ごとに分かれたタイプもあるため、用途や部位に合わせて使い分けることも可能になるので、負担のかかりやすい筋肉を重点的にカバーすることもできます。
そして、『Worn to be seen』(見られるために着る)というキャッチフレーズがあるくらいスタイリッシュなデザインが多く、機能性に負けないデザイン性も兼ね備えているといえます。
価格としては、ピンキリと言えると思います。SKINSのコンプレッションウェアは、プロ仕様のエキスパートモデルから、日常生活でも使用できるものまで幅広くラインナップされているため、質を求めればファストファッションなどと比較すればやや高い印象になると思います。
目的に合わせたチョイスをすることをオススメします。
使用アスリート:大谷翔平(野球)、遠藤保仁(サッカー)etc…
③:CW-X
日本の『ワコール』が展開しているのが『CW-X』(シーダブルエックス)
有名なのが、イチロー選手が愛用しており、絶賛しているということです。
着圧による筋肉のサポートはもちろんですが、股関節やひざ関節の動きをサポートしていて、テーピング効果があります。そのため、運動中に着用することで怪我の予防にもなるのです。
着圧はありますが、SKINSのそれに比べるとそこまでの締まりは感じないので快適性も高いと言えます。しかし、『止まる』、『ねじる』と言った動作に強い設計になっているため、ウィンタースポーツや球技などのアンダーシャツとしては最適と言えると思います。
総合的に機能面でいえば、コストパフォーマンスも含めて全てが高いレベルにあるので、運動中に着用することだけを考えるのなら、最上級と言っても過言ではないでしょう。
迷ったらCW-Xをチョイスしておきましょう。
デザイン性としては、ファッション性というより、ややアスリート的な側面は強い印象ですが、特徴的な膝周りの交差したラインなどは個性的で、アクセントになるので個人的にはアリですし、よりストイックなアスリート志向の人にはとてもハマるデザインじゃないかなと思います。
使用アスリート:イチロー(野球)
CW-Xは日常生活でもカラダのケアや、ケガの予防を目的に着用することもできます。
まとめ
もはや運動をする上で必要不可欠な『コンプレッションウェア』ですが、その機能性に負けず劣らずのデザイン性も人気の理由だと思います。そして、各ブランドの特徴を知ることで、より自分に合わせた組み合わせを見つけていけると思います。
例えば、下半身はCW-Xを着用して、腕にはSKINSで、上半身はUNDER ARMOURなんて組み合わせもアリだと思います。
そして、デザイン性も高いので、色味を合わせた組み合わせなどでも、ファッション性の相性も悪くないように感じます。
本格的なアスリート志向でも、スタイリッシュなトレーニングウェアとしても、自分なりのオリジナルスタイルを作っていける面白さがあるので、ぜひスタイリングしてみてください!
あなただけのこだわりのスタイリングを見つけることで、運動やトレーニングのモチベーションが上がるのは間違いなしです。