筋肉には2つの大きな違いがあります。
そこで、トレーニングを始める前に、その2つの違いについて理解しておきましょう。
今回は筋肉の違いについてを説明していきますので、あなたのイメージづくりの参考にしてみてください。
筋トレは万能トレーニング
最近では筋力トレーニング(以後筋トレ)がブームになっています。
スリムで引き締まった体は健康的で若々しい印象を与えます。
男性なら、『ダイエット』、『シックスパック』、『エイトパック』、『逆三角形』
女性なら、『バストアップ』、『ヒップアップ』、『くびれ』、『シェイプアップ』
男女共通で、『ダイエット』、『アンチエイジング』、『キレイに痩せる』etc…
こんなキーワードをよく目にしますよね?
これらは全て筋トレによって実現可能なのです!
ジムなどでも幅広い年齢層の方を見かけますし、女性の方でも多くの人が積極的に筋トレを行なっているなど、とても身近なものになってきています。
しかし、筋トレと一言で言ってもそのやり方は様々あるのです。
そして、目指す目標によっても体づくりの方法は変わってくるのです。
筋肉の種類によって違うそれぞれの役割を理解する
体内の筋繊維の集合体のことを『筋肉』と呼びます。
そして、この筋肉には大きく分けて2種類の性質の違う筋繊維が混ざり合っています。
まずは、この違いをしっかりと理解した上で、何から取り組んでいくべきなのかを整理してみましょう。
速筋と遅筋の違い
筋肉を大きく分けると、『速筋』と『遅筋』の2つがあります。
この2つはそれぞれが対照的な特徴を持っており、その2つが混ざり合うことで我々の様々な動きを可能にしているのです。
当然どちらも大切な働きをしているため、その役割を知ることで、あなたの目標設定の参考にしてもらえばと思います。
速筋とは
『速筋』はわかりやすく言うと、瞬発系の筋肉になります。
瞬間的に大きなパワーが出る瞬発力があり、スポーツであげると短距離走、ウェイトリフティングなどはまさに『速筋』が重要になる種目と言えます。
しかし、速筋のエネルギーとなるのは糖質のため、筋肉の中には糖質はわずかしかないので、短時間のうちに消耗してしまうのです。つまり、長時間や継続して大きなパワーを出し続けることは難しいということが言えます。
日常生活の中では、とっさの動きや、ダッシュ時、重いものを持つ時などに力を発揮してくれる筋肉ということになります。
逆にいうと、静かで落ち着いた生活をしている時はほとんど使わないということになるのです。
車でいうと、排気量が大きくて燃費の悪い輸入車といった感じです。
この『速筋』を重点的に鍛えるのが、一般的なイメージのボディビルダーやゴリゴリマッチョ系の人たちで、この速筋を鍛えることで、筋肉が太くなり体が大きくなります。
遅筋とは
『遅筋』はわかりやすく言うと持久系の筋肉になります。
速筋と違い、大きなパワーは出ませんが、長時間の運動を継続するときに持久力を発揮してくれます。スポーツだと陸上長距離やマラソンなどは『遅筋』が重要になります。
特に有酸素運動で使われる筋肉こそが遅筋で、この遅筋を鍛えることでエネルギーを生み出せる筋肉になります。
わかりやすく言うと、遅筋は脂肪をエネルギーとして使うため、この遅筋を鍛えることで、多くの脂肪をエネルギーとして燃焼することができるということになるのです。
そして、有酸素運動を続けることで遅筋がどんどんと鍛えられて脂肪が燃焼されやすくなるために、好循環になっていくことで、『太りにくいカラダ』になっていくということになります。
そして、速筋とは逆に遅筋は体の筋肉全体の7〜8割を占めていて、日常生活においての様々な動作のほとんどは遅筋が使われているということになるのです。
車でいうと、排気量が小さく燃費の良いエコカーといった感じです
『遅筋』は太くなる筋肉ではないので体は大きくなりません。ウォーキングやランニングなどをいくらしても、それだけではムキムキマッチョ系の体になることはないので、痩せたい人や女性のシェイプアップには最適と言えます。
まとめ
筋トレというとどうしてもムキムキマッチョなイメージが強いですよね?
なんていう人もいて、筋トレに抵抗がある人もいると思います。
でも、体の筋肉は速筋と遅筋でできているので、その2つのバランスによってムキムキマッチョが完成しているわけです。
つまり、その2つのバランスを考えていけば、誰でもみんなムキムキマッチョになるわけじゃないのです。
具体的な筋トレ方法や効果についてはこちらを参照してください。
だからこそ、あなたが筋肉の2つの違いを理解しておくことで、効果的な筋トレができて、
目標とする体型に合わせたシェイプアップやダイエットも実現することできるのです。